汗疹と手足口病について
- 2015年8月13日
- 読了時間: 4分

今日は汗疹と手足口病について
今年の夏の猛暑は立秋を過ぎてもまだまだ残暑。 あせもそのものは命に関わるようなものではありませんが、強いかゆみは子供にとって辛いし、掻いて炎症を起こしてしまうことも。 あせもの原因や対処法、塗り薬を塗るときのポイントをお伝えします。
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生まれたときから汗腺の数は大人と同じ。 あせもは汗をたくさんかいたときに汗の出口が詰まってしまい、皮膚の外に出られなくなってしまった汗が皮膚の中にたまり、小さな水泡になることが原因です。 子どもと大人の汗腺の数は同じですが、子どもの場合、皮膚の面積に対して汗腺の密度が高いのです。 また、乳幼児期は体温調整機能が未熟なことも、子どもにあせもができやすい理由のひとつです。 あせもの予防は、とにかくこまめに汗を拭くことが大切。 首や背中、腋や脚の付け根など特に汗をかきやすい部位は要注意です。 汗を拭くときは擦らないように濡れタオルなどでポンポンと優しく拭いてあげましょう。 ウェットティッシュの場合は、子どもの皮膚に使えるものをね♪ また服も汗を吸収しやすい素材のものや、速乾性のものを選ぶように。 室内ではエアコンなどで温度や湿度を調整し汗をかきすぎないように環境を整えてあげて下さい。
それと、あせもは悪化させないことが大切。 そう、搔くことによる悪化。 痒みを我慢するのはとても辛いことです。寝ているときに無意識に掻いてしまうこともありますので、最小限のダメージで済む様に、爪は短く切っておきましょう。
ベビーパウダーは固まって汗の出口を塞いでしまうことがあるので、あせもができてしまったところはつけない方がいいでしょう。
予防としてつけるときは、清潔にしてしっかり水分を拭き取り、ママの手でこすり合わせてから薄くつけてあげて下さい。 薬を塗るときのポイントは、塗る部位を清潔にして、水分を拭き取ります。 まず薬を塗るママの手もよく洗って清潔に。 一度、塗り薬をママの手の甲に適量出します。 患部へ均等にポンポンと少量ずつ優しくのせましょう。 薬の種類によって塗り方や塗る回数などが違う事があるので、医師や薬剤師に相談して下さいね。
軽いあせもは、皮膚を清潔にしていれば数日で改善が期待できます。改善しない、悪化していると感じるときは、他の皮膚病の可能性もありますので、皮膚科や小児科で診てもらうことも考えてください。
そして、 湿疹でも、もしかしたら、夏に多く発生する感染症の夏カゼの1つである「手足口病」かもしれません。 手足口病は生後6ヶ月~4、5歳頃の乳幼児期に多い病気で、夏に流行るのが特徴。 今年は暑さが早くからきていたので、流行も早かった様に思います。 病気の原因となるウイルスは、原因のウイルスの型がいくつもあるため、何回もかかってしまう場合も。 感染経路は唾液などの飛沫感染、接触感染、便からの感染があります。 感染を防ぐためにも、普段からのきちんとした手洗いが大切です。 感染力は強く、症状が出る前や水泡が消えたあとも感染するため、症状のある時期だけ隔離してもあまり意味がありません。 感染して3~5日後に、手、足、口の中などに“水疱性の発疹”ができるためこの病名がつけられていますが、原因となるウイルスの型によっては発疹の出方が異なるので“手足口病”という名前にとらわれないことが重要です。 肘やお尻にでたり、手足の発疹が少ない場合もあります。機嫌が悪かったり、食欲が落ちたり、発疹を見つけたらまずは小児科を受診しましょう。 熱は37~38度くらいで1~2日間くらい続くことがほとんどですが、全く熱が出なかったり、胃腸系の症状が出たりすることもあります。 基本的には症状の軽い病気ですが、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎を起こすことがあります。子どもの様子をしっかりと毎日チェックしましょうね。 高熱が出る・発熱が2日以上続く・嘔吐・頭痛・視線が合わない・呼んでも反応しない・呼吸が速い・水分が取れずにおしっこがでない・ぐったりとする等… 手足口病は残念ながら現在特効薬がないため、1週間くらいで自然に治るのを待ちます。 口の中の水疱は痛むため、刺激の強い食事やしみるような食事を避けつつ、水分を十分に与えましょう。 口の症状が治れば普通に食事をすることで、体力も回復しやすくなります。 水分補給はこまめに行なってあげ、少しでも辛い症状をやわらげてあげましょう。
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