ベビーサインというコミュニケーション
- 2016年3月7日
- 読了時間: 4分
ベビーサインとは、アメリカで生まれた赤ちゃんとのコミュニケーション術。
90年代半ばに研究者によって本が出版されたことをきっかけに、アメリカやイギリスを中心に広まっていきました。
赤ちゃんは言語を使う事はまだできません。
しかし、このベビーサインを取り入れることによって、赤ちゃんが自分の意思を伝えることが早い段階で可能になります。
赤ちゃんは言葉を発する事はできなくても、手を動かす事ができるので、簡単な手話やジェスチャーで、大人とのコミュニケーションを赤ちゃんと取れるひとつの手段です。
『赤ちゃんとコミュニケーションがとれる』
ママやパパにとって、赤ちゃんの気持ちがわからないことはとてもストレスに感じることがあります。
赤ちゃんのほうも、自分の思いが伝えられずにもどかしい思いをしているかもしれません。
『言語能力の発達』 ベビーサインによって、幼児期の言語能力が高まるとされています。 一般的に赤ちゃんがお話を始めるのは1歳半から2歳まででなので、それまで喉や舌の筋肉の発達が不十分です。
ベビーサインをマスターすることで、赤ちゃんは早い段階で言葉のもつ意味を理解できるようになり、『耳』で聞くだけでなく『目』で見て『手』を動かすことで、ものの名前や使い方を覚えるようになるのです。
『健康状態がわかる』 ベビーサインのひとつに『痛い』と言うサインがあります。 このサインで赤ちゃんの不調を気付いてあげることができたり、危険なことを教えるきっかけに。
ベビーサインは6か月〜7か月ごろに始めるのが望ましいとされていますが、赤ちゃんの発達は個人差が大きいので、月齢はあくまでも目安です。
ベビーサインはママやパパが楽しみながら取り組むことが大切。
お互いにストレスがないよう、手遊びの感覚で進めていきましょう。
あまり月齢にこだわらず、「試してみたい!」と思ったらで、いいのです。
1歳を過ぎても遅いということはありませんし、逆に早すぎるということもありません。
赤ちゃんはママやパパを様子をみながら、少しずと覚えてくれることでしょう。

簡単なベビーサインをいくつか紹介します。
【食べる】 5本の指を使って食べ物を口へ持っていく動作です。 赤ちゃんがお腹がすいた時や何か食べたい時に使ったりします。
【おいしい】 片手で頬を2、3回軽くたたきます。 赤ちゃんがご飯を食べて、おいしいと感じた時に使います。
【おっぱい/ミルク】 牛の乳を絞るように手をグーパーして、絞り下ろす仕草をします。 赤ちゃんがおっぱいを飲みたくなったときに使います。
【もっと】 両手の指先を軽く閉じたまま、トントンと触れ合わせます。 赤ちゃんがもっと食べたい時やもっと遊びたい時など、まだ満足していない時に使います。
【おむつ】 下腹部を両手でポンポンとたたく動作です。 おむつが濡れたり、汚れたりして交換して欲しいときに使います。
【ねんね/寝る】 両手を合わせて頬の下にくっつけます。 赤ちゃんが寝る際に使います。ちなみに【ねむい】のサインは口の辺りに手を当てるあくびの動作です。
【痛い】 両手の人差し指の先をツンツンと合わせる。 赤ちゃんが遊んでいてどこかに体をぶつけた時や歯磨きをしていて痛いと感じた際に使います。 また、急な発熱で頭痛のある時や腹痛、体調の変化の際にも使うこともできます。
…でもベビーサインのやり方は、ママと赤ちゃんで、決めればいいので、これに拘らなくていいんですよ。
ベビーサインを教えるのに、最も重要なのは『アイコンタクト』です。
赤ちゃんと目をしっかり合わせ、話しかけながら、サインをやって見せましょう。 ママやパパからの一方通行にならないよう、赤ちゃんの反応をみながらで。
ママやパパが表情豊かにやってみせることで赤ちゃんにサインの意味が伝わり、同じ動作を覚えてくれるようになります。
このとき、心に余裕をもって楽しみながらやると、赤ちゃんも興味が引きやすくなります。
一つめのサインをすぐに覚えられなくてもあまり気にせず、まずは5〜10個くらいを目安に進めていくとよいでしょう。
赤ちゃんが興味を示して、少しでもマネをしようとしていたら、またひとつと、赤ちゃんができるサインが増えていくでしょう。
ベビーサインは親子の絆を深める素敵な育児法のひとつ。
毎日の育児でストレスや疲れがたまっているママやパパも、ベビーサインで赤ちゃんと楽しくコミュニケーションすることで、子育ての楽しさを再発見できるかもしれません。
一日一日成長する赤ちゃんの姿を実感しながら、トライしてみてもいいのかも^^
Comentarios